「司令塔」の役割果たすメインバンク 選び方のコツ
4つのアカウントと付き合う(1)

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2020/5/4 2:00
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写真はイメージ=PIXTA

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今月はあなたの人生と一緒に付き合っていくことになる「口座」の話をしてみたいと思います。誰もが人生において「4つの口座」とつきあっていく時代がやってきています。

~「お金の口座」と付き合う~

今はキャッシュレス時代といわれますが、お金そのものは人生に欠かせません。ただ、お金の価値を「紙幣や硬貨」として示さなくなっただけです。

あなたの銀行口座に「10万円」の記帳があれば、あなたは10万円を現金として手にすることもできますし、そこからチャージして電子マネーで決済することもできます。電子商取引(EC)サイトで買い物をしてクレジットカードで支払いをすれば、翌月の請求で銀行口座から引き落とされます。

将来、1000万円の資産をつくったとしても、自宅の金庫に1万円札を1000枚しまうことはもうありません。預金通帳やネットバンキングのウェブ明細にその残高が示されます。投資をして100株保有したとしても、もう株券をもらって貸金庫に保管することもありません。ネットの証券口座にログインすると持ち株が表示されます。

キャッシュレス時代を生きるあなたの人生は、ある意味「お金の口座」を管理していくことでもあります。そして口座を上手に管理できる人が「Life is MONEY」を賢く管理できる人なのです。

~一生付き合うかもしれない銀行口座~

日本人として生きていくうえで絶対に必要なのは「銀行口座」です。諸外国では銀行口座を持たない人がたくさんいますが、日本では社会人ならいくつかの銀行口座を持つことになります。

中小企業など会社によっては「給与振込口座は○○銀行○○支店につくって」と指定されることもありますが、自由に選べる会社も多くあります。新入社員の皆さんはすでに指定済みかもしれません。

給与振込口座のことをメインバンクといいます。あなたのお金の流れの中核を担う銀行だからです。サッカーで言えば、ボランチや司令塔のような役割です。

あなたの収入がここにいったん預けられ、クレジットカードや公共料金の支払いに回ります。また日常の生活費を必要とするときはATMでお金をおろすことになります。

将来、住宅ローンを組むときに最初の相談先となってローン契約をしたり、年金生活に入ったとき退職金が入金され公的年金の受取口座となったりします。もしかすると、その口座とあなたは一生付き合うことになるかもしれません。

~コンビニATM手数料に着目~

メインバンクを自由に設定できる会社であれば、人事労務のセクションに手続きをすれば変更することができます。「メインバンクをしっかり選びたい」と思うなら、何が注目でしょうか。

現在は金利競争という以前に、超低金利環境でほとんど差がつかない状態です。それより気にしたいのは「ATMの時間外手数料が無料か」「コンビニATM手数料が一定回数無料か」です。金利よりも「入出金手数料110円」を取られるほうが損失として大きいからです。

最近、銀行は手数料無料の条件を厳しくしています。「給与振込口座」であれば多くの場合、時間外手数料が無料、かつコンビニATMで一定回数無料になるのですが、必ずしも確実ではなくなっています。優遇条件はよく確認しておきたいものです。

また、地下鉄コンコースなどにATM端末を増やしている銀行もあり、あなたの生活ラインで「手数料ゼロ」で利用できるかどうか、という観点でも検討してみるといいでしょう。

~モバイルバンキングの設定を忘れずに~

さて、メインバンクとなる口座は、必ずモバイルバンキングの設定を行っておきましょう。これにより、残高照会や振り込みをATMに行かずともアプリで行えるようになります。

また、モバイルバンキングの設定をしておき、以下のようなサービスと連携すると、銀行の口座はその使い勝手が増していきます。

・完全キャッシュレスでの電子マネー等のチャージ
・家計簿アプリとの連携(履歴の自動取得で家計簿が作成できる)
・クレジットカードの支払口座指定
・積み立て投資などの引き落とし口座指定
・保険や共済の引き落とし口座指定
・公共料金等の引き落とし口座指定

サッカーで例えれば、司令塔やボランチのパス配給先がたくさんあるようなものです。「あ、そういう設定もできるんだ」と気づきがあれば、ぜひあなたのお金のパスコースを増やしていきましょう。

◇  ◇  ◇

FP山崎のLife is MONEY」は毎週月曜日に掲載します。

山崎俊輔(やまさき・しゅんすけ)

フィナンシャル・ウィズダム代表。AFP、消費生活アドバイザー。1972年生まれ。中央大学法学部卒。企業年金研究所、FP総研を経て独立。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。著書に「読んだら必ず『もっと早く教えてくれよ』と叫ぶお金の増やし方」(日経BP)、「大人になったら知っておきたいマネーハック大全」(フォレスト出版)など。http://financialwisdom.jp

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