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ルネサス、1~3月黒字もコロナが影 融資枠倍増を検討

2020/4/27 18:46
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ルネサスエレクトロニクスが27日発表した2020年1~3月期の連結決算(国際会計基準)は、最終損益が112億円の黒字(前年同期は19億円の赤字)だった。自動車用半導体の流通在庫の解消が進み、業績が上向いた。ただ今後は新型コロナウイルスで自動車の生産調整の影響が懸念される。コミットメントライン(融資枠)を倍以上に増やす検討をしていることも明らかにした。

売上高に当たる売上収益は19%増の1787億円だった。ルネサスは車を制御する「マイコン」と呼ばれる半導体が主力だ。欧州の排ガス規制強化や中国の自動車販売の低迷で需要が減少し、半導体の流通在庫が過剰になっていたが、足元では解消されてきた。データセンター向け半導体は、次世代通信規格「5G」の立ち上がりとともに需要が増えた。

ルネサスは新型コロナを受け、2月以降に中国とマレーシアの工場を一時停止した。1~3月期は在庫を放出して対応した。ここにきて中国工場は通常稼働に戻っているが、マレーシア工場の稼働率は低いままだ。

自動車メーカーが生産活動を一時停止するなど、事業への影響が不透明なため、20年4~6月期は現時点の売上収益の見通しのみを示した。1~3月期と比べ約6%の減少(約1680億円)を見込む。さらなる生産減や顧客からのキャンセルが発生すれば、下振れする可能性があるという。

ルネサスの柴田英利社長兼最高経営責任者(CEO)は電話会見で「短期的には自動車中心に踏ん張りどころだ」と説明。また三菱UFJ銀行など金融機関8行に対しコミットメントライン(融資枠)の拡充を要請した。19年1月に500億円の融資枠を設定しており、これを「同額かそれ以上を追加で取得できれば安全」(新開崇平・最高財務責任者)とした。

世界で本格化している半導体メーカーの決算をみると、前半戦は"巣ごもり"による通信量の増加でデータセンター向けが伸びた米インテルや台湾積体電路製造(TSMC)が好調だった。

1~3月期として純利益が過去最高になったインテルのボブ・スワン最高経営責任者(CEO)は「ネット通販やビデオ会議は必要不可欠な存在に変わった」と指摘。各国が外出制限措置を取ったことで、在宅勤務や動画配信などのサービスの利用が急増している。

ただ「テレワークの特需だけでは今後の消費の急減を補うことはできない」(日本総合研究所の野木森稔シニアエコノミスト)。米調査会社ガートナーは4月に入り、20年の世界の半導体売上高予測を前年比0.9%減の4154億ドルと、前四半期時点の12.5%増から一転してマイナス成長に引き下げている。

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