めざすは研究室産ステーキ 培養肉が地球を救う
食を拓く(2)
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食卓に欠かせない肉。世界で需要が増えるなか、家畜の飼育だけに頼らず、研究室で肉を育てる試みが進む。食肉の生産で生じる温暖化ガスを減らして森林の保全にもつながる。
ウシの細胞から培養
東京大学(東京・目黒)の研究室。白い皿の上に1センチメートル角のおいしそうな赤身のサイコロステーキが載る。「ウシの細胞を培養した肉で色は食紅で付けた」と開発した教授の竹内昌治(47)は語る。細胞を培養して作製した世界...

「おいしいものをもっと食べたい」。最先端のテクノロジーが人間の飽くなき欲求にこたえるべく革新を続けている。世界の人口増が続くなか、環境にやさしい持続可能な食料生産を目指す動きもある。次世代の食を切り拓(ひら)く先駆者たちを追う。
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