商品はどう選ぶ? iDeCoとつみたてNISA活用のキモ
積み立て投資で老後資金づくり(3)

日経マネー特集
(1/2ページ)
2020/5/10 2:00
保存
共有
印刷
その他

写真はイメージ=PIXTA

写真はイメージ=PIXTA

相場変動を受け、初心者を中心に投資信託の積み立て始める人が増えている。投信を積み立てる時には「iDeCo」と「つみたてNISA」という2種類の税制優遇制度が使える。この制度を使った投信の積み立て投資の基本を(1)2つの優遇制度の特徴 (2)上手な制度の活用方法 (3)商品の選び方──の3回に分けて紹介する。

積み立てた資金の使い道や毎月投資できる金額がある程度定まったら、どんな投資信託を、どちらの制度で積み立てるかを決める。

iDeCoやつみたてNISAの枠組みで投資できる投信は、原則、長期の資産形成に向く商品に絞り込まれている。iDeCoの場合は証券会社が商品を選別、つみたてNISAの投資対象は、全て金融庁が定めた一定の条件をクリアした商品で、投機性の強い投信や毎月分配型は入っていない。

■インデックスかアクティブか

投資対象投信は大きく(1)市場全体の値動きに連動を目指すインデックス型 (2)複数の資産を組み込んだバランス型 (3)運用のプロが銘柄を選別するアクティブ型──の3つに分けられ、それぞれ期待リターンやリスクが異なる。

インデックス型投信は、連動対象とする指数によってリスク・リターンが異なる。一般的には、債券より株の方がリスクが高く、国内より先進国、先進国より新興国の方が高い。国内債券のインデックス型が一番安全だがリターンはほぼ期待できず、新興国株のインデックス型はリスクは高いが、その分、高いリターンも期待できる。

どちらを選ぶかは期待する利回りなどによるが、複数のインデックス型を組み合わせてリスク・リターンを調整するのが一般的だ。

複数のインデックス型を最初から組み合わせてあるのがバランス型投信。何をどのくらいの比率で組み合わせるかなど、商品にもよるが、一般的にはリスクは低め。

最後のアクティブ型はインデックス型より高いリターンを目指してプロが運用する投信。これも運用方針にもよるが、一般的にはインデックス型よりリスクは高めだ。以上のような特徴を踏まえ、投資目的に沿って、制度と商品を選ぶのが通常の流れだ。

なお、投信選びでも制度の利用や投資上限額にこだわり過ぎないようにしたい。避けたいのはiDeCoやつみたてNISAの利用上限額ありきで積み立て額を決めること。資産状況や目標額によって、毎月いくら、どの商品を積み立てるのがベストかは変わってくる。課税口座も含め、自分の資産全体で運用プランを考えよう。

■iDeCo&つみたてNISA 商品配分の例(年代別)

年代や資金の使途などによって、iDeCoとつみたてNISAをどう組み合わせるのがいいかも、どんな商品が適しているかも変わる。そこで楽天証券経済研究所の篠田尚子さんに、年代による配分と投信の選び方の例を3つ挙げてもらった。

【30歳・独身】→無理ない範囲でiDeCoの積み立てから始めよう

積み立てや運用にかけられる時間がまだたっぷりあるので、両制度とも国内外の株式に投資するインデックス型、アクティブ型投信100%でOK。外国株中心の投資に抵抗があるなら、iDeCoにリスクの低いバランス型を加えて調整する。ライフプランがまだ定まっていない、収入が安定していないうちは、月の積立額は無理のない範囲で。つみたてNISAを始めるのは、iDeCoの上限枠を使い切ってからでもよい。

【30~40歳・既婚】→株式投信を軸にしてしっかり増やすことを目指す

資産運用にかけられる時間はまだある。株式中心の運用でしっかり増やすことを目指したい。年収がそれなりにあるなら、節税効果を生かすためにもiDeCo枠をフル活用したい。バランス型を部分的に取り入れてリスクを調整しているが、慣れてきたら割合を少しずつ減らして内外の株式型インデックスなどに入れ替えてもいいだろう。投資に慣れ、余裕があるなら課税口座での積極運用も検討してみては。

【50歳前後】→将来の取り崩しを意識した配分にシフト

まだまだ支出の多い世代だが、60歳以降の資金の取り崩しも意識する必要が出てくる。節税効果を下げないためにもiDeCoでの積み立てはフル活用。両制度ともバランス型を効果的に使ってリスクを下げよう。iDeCoは少しリスクを抑えたバランス型と、国内外の株インデックス型を組み合わせ、つみたてNISAの方では少し積極的な運用をするバランス型とシンプルなインデックス型を組み合わせる。

  • 1
  • 2
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]