ボーイング・エンブラエル統合難航 コロナで経営悪化

2020/4/25 6:57
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【ニューヨーク=中山修志、サンパウロ=外山尚之】米ボーイングとブラジルのエンブラエルとの事業統合が難航している。新型コロナウイルスの影響による航空機需要の減速で両社の経営が悪化し、2018年に合意した出資条件にボーイングが難色を示しているもようだ。欧州の独禁当局の承認も遅れており、計画撤回の可能性も浮上している。

展示会でのエンブラエルのブース(2019年10月、ラスベガス)=ロイター

両社は18年7月に事業統合を発表した。エンブラエルの商用機部門を分社化し、ボーイングが38億ドル(約4000億円)を出資して80%の株式を取得する計画だった。24日までに統合を完了する契約だったが、独占禁止法に関する欧州当局の審査に時間がかかり、手続きが遅れている。

英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)によると、ボーイングは当時の条件のまま契約期限を延長することに難色を示しているという。両社の交渉がまとまらなければ、計画が白紙になる可能性がある。

ボーイングは統合発表後の19年3月に小型機「737MAX」が2度目の墜落事故を起こし、同機の出荷停止と航空会社への補償で財務が悪化している。新型コロナの影響でエンブラエルが主力とする100~150席規模の小型機の需要も急減し、事業価値が低下している。

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