米カリフォルニア州、高齢者らに食事宅配 安否確認も
【シリコンバレー=白石武志】米カリフォルニア州のニューサム知事は24日、新型コロナウイルスの影響で外出が難しい高齢者らに1日3食を届ける取り組みを始めると発表した。州内のレストランなどと連携し1日当たり66ドル(約7100円)を上限に補助する制度で、全米初の試みという。宅配員が自宅を訪れることで高齢者らの安否確認にもつながると見込んでいる。
食事宅配サービスの利用の申し込みには収入面などで一定の条件を設けるが、州当局は州内で一人暮らしをする65歳以上の約120万人が主な対象者になると見込んでいる。サービスの運用は市や郡などの自治体が担い、地元産の食材や独立経営のレストランを優先的に利用するという。
予算額の75%は米連邦緊急事態管理局(FEMA)が、残りの25%は州と地元自治体が負担する。同州で3月19日に始まった外出制限は1カ月以上に及んでおり、ニューサム知事は食事宅配の取り組みについて「レストランの経営支援や、自治体の売上税収入の回復にもつながる」としている。

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