米AT&T、スティーブンソンCEO退任 通信・メディアの融合けん引

2020/4/25 1:57
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【ニューヨーク=清水石珠実】通信・メディア大手AT&Tは24日、ランドール・スティーブンソン最高経営責任者(CEO、60)が同職を退任し、後任にジョン・スタンキー最高執行責任者(COO、57)が7月1日付で昇格すると発表した。同社はメディア事業の統合を指揮してきたスタンキー氏を昨年10月にCOOに指名して、経営トップの交代準備を進めていた。

米通信・メディア大手AT&Tは、ランドール・スティーブンソン最高経営責任者(CEO、60)の退任を発表した

米通信・メディア大手AT&Tは、ジョン・スタンキー最高執行責任者(COO、57)を7月1日付で最高経営責任者に昇格する

スティーブンソン氏は2007年にCEOに就任した。13年間の在任中に衛星放送大手ディレクTVやメディア大手タイムワーナー(現ワーナーメディア)を傘下に収め、通信とメディアの融合を進めた。兼務する会長職は21年1月まで続ける。

新CEOとなるスタンキー氏は、1985年にAT&T入社。通信から法人向け、戦略部門と同社が手掛ける事業を幅広く率いた経験が評価された。2018年のタイムワーナー買収完了以降はメディア事業の統括を任されていた。

ただ、スティーブンソン氏の積極的な買収戦略には批判もあった。昨年9月、米アクティビスト(物言う株主)のエリオット・マネジメントが多額のAT&T株を保有していることを公表し経営改善を迫ったことを受けて、AT&Tは資産売却を含む経営改善計画の発表を余儀なくされた。

今回のCEO交代の発表を受けて、エリオットは「スタンキー氏を新CEOとして支持する。社外も含めて綿密に行われた後任探しについては克明に報告を受けていた」とのコメントを発表した。

AT&Tのメディア事業「ワーナーメディア」は、ニュース専門局CNNを傘下に抱える。トランプ米大統領はCNNの報道が同氏に批判的な内容が多いとして頻繁に不満を表明している。スティーブンソン氏退任の発表を受けて、トランプ氏はツイッターで「すばらしいニュース!後任はもっといい人であることを祈る」とつぶやいた。

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