南アフリカ、封鎖を緩和へ 一部産業を再開

2020/4/24 18:50
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【イスタンブール=木寺もも子】南アフリカのラマポーザ大統領は23日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため全土で実施している封鎖措置を5月1日から段階的に緩和すると発表した。鉱山や金融など一部の産業について事業の再開を認める。南アは約1カ月にわたって厳しい外出制限など実施しているが、貧困層の生活が困窮し、暴動が起きるなど、制限の解除を求める圧力が高まっていた。

外出制限の監視にあたる警察や兵士ら(23日、ヨハネスブルグ)=ロイター

ラマポーザ氏は演説で「リスクを考慮しながら計画的かつ慎重に封鎖措置を緩和していく」と述べた。在宅勤務の推奨やマスクの着用などの措置をとりながら企業や店舗などの再開を認める。対象などの詳細は今後検討して公表するという。国境封鎖や都市間移動の制限などは続ける見込み。

南アでは、感染者が2桁だった3月中旬の段階で非常事態宣言を発表するなど、感染拡大の防止策を打ち出した。23日時点では、感染者数は約3900人、死者は75人。

ただ、厳しい外出制限で収入を得られない貧困層などの不満が高まり、暴動や略奪が起きるなど、治安の悪化が報告されていた。南アフリカ準備銀行(中央銀行)は14日、2020年の実質GDP成長率が最悪、マイナス6.1%まで落ち込むとの予想を公表した。

ラマポーザ氏は21日、総額5000億ランド(約2兆8000億円)に上る経済対策を発表し、財源確保のため国際通貨基金(IMF)やアフリカ開発銀行などに支援を打診しているとも明らかにした。

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