セブン、期限迫る食品の購入にポイント付与

セブン&アイ・ホールディングス傘下のセブン―イレブン・ジャパンは24日、販売期限が迫る食品を購入した来店客に対し、購入額の5%分のポイントを付与する施策を全国で始めると発表した。セブン&アイの電子マネー「nanaco(ナナコ)」での決済がポイント付与の対象。先行導入した地域で「食品ロス」の削減に一定の効果があり、全国に広げる。
5月11日に全国2万929店(3月末時点)で開始する。おにぎりや弁当、パン、麺類、デザートなどの一部商品に販売期限の5時間前からポイント付与を告知するシールを貼る。ナナコで購入すると、店頭価格の5%がポイントとしてたまる。ポイントはセブン本部が負担し、フランチャイズチェーン(FC)加盟店の支援にもつなげる。
セブンはこの施策を「エシカルプロジェクト」と名付け、2019年10月から北海道と四国4県、20年2月から九州で先行実施してきた。北海道では3月、製法の変更で商品鮮度を延長する施策などの効果も含めて、食品ロスが前年同月比で約10%削減できたという。
セブン&アイは2030年までに、売り上げ100万円当たりの発生量ベースで食品廃棄を13年度比50%減らす目標を掲げている。