ファーストキャビン、破産申請 新型コロナで客急減

2020/4/24 17:38
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営業を終了するファーストキャビン京橋(東京・中央)

営業を終了するファーストキャビン京橋(東京・中央)

カプセルホテルを運営するファーストキャビン(東京・千代田)と関連会社4社は24日、東京地裁に破産を申請した。負債総額は約11億円。直営や運営受託、フランチャイズチェーン(FC)などで、約25軒のホテルを展開していた。同日付で社員とアルバイトの計約400人を解雇した。

ホテルの供給増による競争激化で赤字が続いていたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で事業の継続が難しくなっていた。

ファーストキャビンは2006年に創業。航空機のキャビンをイメージした高級感のある空間が特徴のカプセルホテル。女性客からも支持を集めていた。価格帯は4000~6000円が中心だが、近年では比較的高単価な店舗も出店するなど積極展開していた。

だが、東京五輪の開催を前に宿泊特化型ホテルの供給量が急増し、競争が激化。宿泊単価が下落するなどして業績を圧迫していた。ファーストキャビンの19年3月期の売上高は、同時に破産申請するファーストキャビン開発(東京・千代田)と合わせて約27億円、最終損益は8600万円の赤字だった。2期連続で赤字が続いていた。

そこに追い打ちをかけたのが新型コロナの感染拡大だ。3月下旬から4月上旬のホテル稼働率が1割まで落ち込む日もあった。政府による緊急事態宣言の発令後は一部施設を休業するなどしており、事業の継続が難しくなった。18日にはJR西日本との合弁会社であるJR西日本ファーストキャビン(東京・千代田)も解散した。

ファーストキャビンが直営する「ファーストキャビン京橋」(東京・中央)など5軒のホテルは営業を終了する。FC店舗の多くは現在、新型コロナの感染拡大に伴い営業を休止しているが、収束後はオーナーの判断で営業を再開する店舗もあるという。

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