未配布の布マスク全量回収 不良品問題で伊藤忠・興和

2020/4/24 11:05 (2020/4/24 12:45更新)
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政府が配布している布マスクに不良品が混入していた問題で、マスク生産を受注していた伊藤忠商事と興和は24日までに、未配布分を全量回収することを決めた。マスクの供給が滞れば、今後の配布事業に影響が出る恐れがある。

菅義偉官房長官は24日の記者会見で、布マスク配布について「回収し、検品するために予定より遅れる」と話した。加藤勝信厚生労働相は24日の閣議後会見で「納入企業には衛生面のチェックを要請しており、さらなる徹底をお願いしたい」と述べた。

伊藤忠商事は海外の衣料品縫製工場を活用して布マスクを緊急生産。工場での生産時に加え、海外からの輸出前と日本への輸入後の3度にわたり全量を検品するよう、チェック体制を強化するという。興和は海外の協力工場への指導を強化するとともに、日本国内で全量検品を行う。

布マスクは介護施設や妊婦向けに2000万枚、全世帯向けに1億3000万枚を政府が調達。1世帯2枚ずつ配布する計画で、東京都内で17日から配布が始まった。

全世帯向けマスクは計3社が受注し、このうち伊藤忠と興和が供給したマスクの一部から黄ばみや黒ずみなどの汚れが見つかった。

厚労省によると、妊婦向けマスクだけで32都道府県で7870枚(22日時点)の不良品を確認。全世帯向けの布マスクでも不良品の報告が出ていた。

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