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米ギリアドの新型コロナ治療薬、効果に疑問も FT報道

【ニューヨーク=西邨紘子】米医薬大手ギリアド・サイエンシズの新型コロナウイルス治療薬候補「レムデシビル」の効果を疑問視する中国の治験報告書の草稿が流出し、23日の米株式市場でギリアドの株価が急落した。レムデシビルは早期実用化が見込める新型コロナ薬として期待を集めるが、現時点で有効性について結論は出ていない。ギリアドは同報告書の解釈に誤りがあると反論しており、同薬の有効性の評価は治験結果の正式発表を待つことになりそうだ。

米ギリアドは草稿段階の報告書の内容に反論している=ロイター

同報告書の内容はフィナンシャル・タイムズ(FT)が23日に報じた。中国の研究者が世界保健機関(WHO)の依頼に応じて提出し、WHOが草稿段階で誤って公開したものをFTが入手したという。WHOはその後、公開を取り下げた。

この治験は新型コロナ患者237人を対象とし、そのうち158人にレムデシビルを投与。残る79人とその後の病状や体内のウイルスの数を比べた。投与患者のうち18人は重篤な副作用のため投与を中止。その他の患者も回復ペースなどに非投与グループと有意な差が認められなかった。治験は参加者不足のため、途中で中止された。

WHOは米医療関連メディアSTATに対し「同報告書は査読の途中であり、最終版の発表までコメントを控える」とコメントした。ギリアドの広報担当者は公開された報告書が「不適切に意義づけされている」と反論。「(対象患者の)規模が小さく、統計的に重要性のある結論がとれない」と説明した。

レムデシビルはエボラ出血熱の治療薬候補としてギリアドが開発したが、他の治療薬と比べた有効性が確立できず、承認取得にいたらなかった。試験管内の実験では新型コロナ向けでもウイルスを抑える効果が確認され、中国や日本でも新型コロナ患者へ試験的に投与されているが、これまでの報告では有効性についてはっきりとした結論が出ていない。現在、世界中で複数の臨床試験が同時進行しており、今月末から5月にかけて結果が発表される見通し。

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