自宅待機で容体悪化、死亡 埼玉の70代男性
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新型コロナウイルスに感染した埼玉県東松山市の70代男性が、自宅待機中に容体が悪化し、死亡していたことが23日、県関係者への取材で分かった。県内では、自宅待機していた別の男性も死亡したことが既に判明している。

県関係者によると、男性は6日に発熱などの症状を訴え、9日に検査で陽性と判定された。当初は軽症と診断されたことから、入院できる病床が空くまで自宅待機していた。14日に容体が悪化して病院に搬送され、その後、死亡が確認された。
同県では、白岡市の50代男性も、軽症とされ自宅待機していた際に容体が悪化し、21日に死亡が確認されている。
菅義偉官房長官は23日の記者会見で、感染者のうち病院以外での死亡者数について「現時点で把握していない」と明らかにした。その上で「今後把握していくと聞いている」と述べた。
埼玉県の大野元裕知事は23日午前、50代男性に関して記者団に問われ、経緯を検証する考えを示した。今後の対応については「血液中の酸素濃度を測定する機器を配備し、濃度が下がった場合、速やかに救急搬送する態勢を整えたい」とした。
県は感染者全員を原則入院させる方針を取っていたが、病院側の態勢が整わず入院できない人が急増。軽症や無症状の人はホテルや自宅での待機や療養を認める方針に転じた。22日時点で349人が自宅にとどまっている。〔共同〕

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