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買い物は「3日に1回」 都がスーパー混雑緩和策公表

東京都の小池百合子知事は23日、新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、スーパーの混雑緩和策を公表した。買い物は3日に1回程度とするよう都民に求め、高齢者など外出が困難な人専用の買い物時間を設定するよう、スーパー側に協力を呼びかけた。都民からは混雑緩和の必要性は認めつつも、「不便になるのでは」と戸惑いの声もあがった。

利用客で混雑するスーパーマーケット(23日、東京都練馬区)

都はスーパーについて生活必需施設として営業自粛を求めていない。ただ、最近では外出自粛のなか出かけられる施設として家族連れがスーパーを訪れることもあり、感染リスクの高まりが懸念されていた。

同日夕、食品スーパー「オーケー下落合店」(東京・新宿)に買い物に訪れた自営業、粕谷佳子さん(44)は「危機感が薄い人はまだ多い。皆が協力して混雑を避けるようになれば」と、都の混雑緩和策に納得した表情を浮かべた。

粕谷さんには入院中の母親がおり、感染防止には人一倍気を使う。「買い物は混雑時を避け、買うものは事前に決めてリスト化し滞在時間を短くしている」と話す。

自転車で買い物に訪れた近所の女性(85)は「年を取っていて重いものが持てず、一度に買い物できる量が限られているので、3日に1度の買い物では厳しい」と不安そう。ただ高齢者専用の買い物時間帯が設けられれば「落ち着いて買い物ができるのでありがたい」と話した。

都は買い物には家族同伴ではなく、できるだけ一人で来店するよう要請してきた。野菜類の入った大きな買い物袋を手に3歳の長女と店から出てきた会社員の女性(33)は「幼い子供を一人で留守番させるわけにはいかない。(スーパーには)客側の事情にも配慮した混雑緩和策をとってほしい」と心配した。

買い物客の不安を解消しようとスーパー側も対応に苦慮している。

東京都内を中心に店舗展開するスーパー「アキダイ」では、緊急事態宣言後に来客数が3割以上増えた店舗も。混雑時には客の整理をするために従業員を配置し、「3密」を避けるため入場制限を実施している。店内には「人との間隔を空けて」などと記した張り紙を各所に掲示し、混雑緩和へ協力を呼びかける。

この日の夕方も、練馬区の店舗には続々と買い物客が訪れ、レジには10人以上が列を作った。常連客の女性(60)からは「前後の人との間隔が十分に取れなくて、不安だった」との声も。

勤務先の書店が営業自粛で休業中というアルバイト女性(23)は「感染しないように、食品の買い物以外、外出しないようにしてきた。ここは自宅から一番近くて安い店なので、(都の要請で)これからさらに入店制限が厳しくなるかもしれないと考えると不便」と複雑な表情を浮かべた。

アキダイの秋葉弘道社長は「子どものいるパートの従業員は保育園が休園中などの事情でシフトに入れず、人手が足りていない。できる範囲で最大限努力するが、これ以上、自治体から要望されてもなかなか応えきれない」と話した。

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