積水ハウス総会、説明姿勢を問う声も 株主提案は否決

2020/4/23 19:00
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積水ハウスが23日に大阪市内で開いた定時株主総会で阿部俊則会長らの取締役選任案が可決された。和田勇前会長による経営陣刷新の株主提案は否決され、「内紛の再燃」と注目を集めた総会は大きな波乱なく終わった。会社側の説明に丁寧さを欠く場面もあり、株主の賛否は割れた。地面師詐欺事件の責任問題がいまだくすぶる現状も明らかになった。

積水ハウスの株主総会会場を案内する関係者(23日午前、大阪市北区)

総会は新型コロナウイルス感染の拡大を受けて会場の規模を縮小し、出席株主も約160人と昨年の10分の1に減った。所要時間は2時間と、事件発覚後の2018年に並ぶ長さだった。やじも飛ぶなどざわついた雰囲気だったという。

大きなポイントになったのが取締役の選任議案だ。会社側は阿部会長や仲井嘉浩社長らの再任を含む12人の取締役選任を提案。和田氏側は社外が過半の7人を占める11人の提案で対抗した。米議決権行使助言会社は阿部氏らの再任に反対を推奨していたが、結果的には会社側提案がすべて賛成多数で可決となった。

総会に出席した40代の男性株主は「会社がどうなっているか知ることができたので、総会に来てよかった」と話す。一方、60代の男性株主は「ちゃんとした議論になっていない。地面師事件について経営陣から納得する説明もなかった」と不満をにじませた。

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