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Bリーグ30億円減 コロナ禍直撃、存続危機のクラブも

2020/4/24 5:00
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無観客で行われたBリーグ1部の千葉―宇都宮の試合=共同

無観客で行われたBリーグ1部の千葉―宇都宮の試合=共同

新型コロナウイルスの感染拡大によって多くのスポーツのリーグが中止、延期に追い込まれている。バスケットボール男子のBリーグなどでは財務的な影響が明らかになってきた。感染収束の時期が見通せず、減収や資金繰りの悪化に苦しむクラブも出始めた。

Bリーグはシーズンの3分の1を残した時点で中止になった。B1(1部)とB2の36クラブの営業収入は当初見込みの1割にあたる約30億円減となる見通し。2016年秋の誕生以来、売り上げを伸ばしてきたが、今季は前年比でほぼ横ばいの約220億円となりそうだ。

5月に予定していたドル箱のプレーオフも開催できず、入場料収入などが落ち込む。クラブへの配分金の原資となるソフトバンクからの放映権料の減額もあり得るが、「試合のない状況でどんなコンテンツを提供できるかを一緒に考えているところ」と大河正明チェアマン。人気選手の動画などの情報発信は続けており、「今だからこそ新しい楽しみ方を提供したいし、ファンの反響も大きい」と話す。

「昨季の収入を維持できたことを考えるとそこまで悲観的ではない」とチェアマンが強調する一方、財政基盤の弱いクラブは苦境を訴える。「このままでは資金が枯渇し、存続が危ぶまれる」。15日、B2香川の藤田秀彰代表は記者会見で危機感をにじませた。債務超過の昨季から持ち直せる手応えがあったが、入場料に加えスポンサー収入も減少。クラウドファンディングで1000万円を目標に集め始めた。

新型コロナの影響は来季も続く可能性がある。開幕が予定の10月からずれ込めば、深刻な打撃を受けるクラブも出る。「場合によってはリーグが資金調達をするなどリスク管理をしたい」と大河氏。「来季は忍耐、2024~25年シーズンまでは復活、26~27年シーズン以降で飛躍としたい」と話す。

Bリーグの大河正明チェアマンは「来季は耐える1年に」と話す=共同

Bリーグの大河正明チェアマンは「来季は耐える1年に」と話す=共同

ラグビーのトップリーグも全15節中、6節を終えた段階でシーズンを終えた。昨年のワールドカップ効果により観客は倍増のペースだったため、太田治チェアマンは打ち切りで約48万人の観客を失ったとみる。1人当たりのチケットの平均単価は千数百円だったため、単純計算すると5億円以上の減収になる。試合を主催する日本ラグビー協会には痛手だ。中断中のサッカーJリーグやプロ野球も当面は無観客での開催となりそうで、財務面への影響は必至だ。

ただ、打撃の度合いはリーグの形態によって大きく異なる。企業スポーツのラグビーでは、企業休廃部や選手の大幅な報酬減の話は聞こえてこない。球団の親会社が大きいプロ野球も危機への耐性があるとみられる。

一方、JリーグやBリーグのクラブの多数は大きな後ろ盾を持たない。J2新潟の是永大輔社長はツイッターで、試合が行われないままだと9~10月に倒産の危機が訪れると訴えた。経営難に陥るクラブが多発した時、スポーツ界としてどう支えるかが問われそうだ。

(谷口誠、鱸正人)

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