寒梅酒造、消毒液の代替品を製造 医療機関向けなど
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う消毒液不足に対応するため、日本酒「宮寒梅」醸造元の寒梅酒造(宮城県大崎市)は消毒液の代替となる高濃度エタノール「MIYACLEAN73」を製造した。医療機関や介護施設向けに27日にも出荷を始める。

国税庁は新型コロナの感染拡大を受け、醸造用アルコールを消毒用アルコールの代替品として販売することを酒造会社に認めている。

寒梅酒造が造った高濃度エタノールはアルコール度数73にのぼり、720ミリリットルで価格は税抜き1500円。国税庁の特例許可を得るとともに、保健所の基準も満たしている。病院などへ販売するほか、大崎市内の小中学校の全約500クラスに寄贈する。寒梅酒造の岩崎真奈さんは「大崎には東日本大震災時にたくさん助けてもらった。恩返しできれば」と話す。
同社は一般向けの高濃度アルコール品「MIYACLEAN58」も製造した。酒として飲むこともでき、300ミリリットルで税抜き800円。30日から酒販店や電子商取引(EC)サイトで販売する。
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