万達、3年で映画館160カ所新設 投資額460億円

2020/4/22 20:27
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【大連=渡辺伸】中国商業不動産大手の大連万達集団(ワンダ・グループ)は22日、今後3年間で中国に162カ所の映画館を新設すると発表した。総投資額は約31億元(約460億円)。新型コロナウイルスの影響で中国の映画館は封鎖中だが、経営が悪化する中小規模の運営会社が増えるとみて、シェア拡大を狙う。

万達電影の映画館は新型コロナによって営業休止が続く(12日、遼寧省大連市)

万達傘下の映画館運営で中国最大手、万達電影(北京)が2020年に中国で59カ所、21年に81カ所、22年に22カ所をつくる。同社が運営している映画館(19年末時点)は約660カ所。新株発行で43億元の資金を調達し、映画館新設や債務返済にあてる。同社は17~19年にも合計で231カ所の映画館を新設した。

中国政府は1月以降、映画館の封鎖を続けており、万達電影は1~3月期に最大6億5千万元の最終赤字(前年同期は4億元の黒字)に転落する見通しだ。19年12月期も自社で制作した映画の集客不振などから47億元の最終赤字に陥っており、新たな投資拡大は債務が膨らむリスクがある。

映画情報サイト「中国電影網」によると、万達は19年の映画チケット収入で14%のシェアを握り中国首位となっている。

国家電影局によると、中国の映画チケット収入は所得向上を追い風に19年は642億元となり、14年比で2.2倍に伸びた。ただ調査会社の芸恩諮詢(エントグループ)によると、20年1~3月は約20億元で、前年同期比で88%減った。

万達傘下の米映画館チェーン大手、AMCエンターテインメントも3月以降、米国に約630ある映画館の営業を休止している。欧州やオーストラリアなども映画館の営業休止を要請しており、万達グループの映画館は総崩れ状態となっている。

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