福井・芦原の温泉旅館「持ち帰り」 料理と地酒に温泉水
温泉旅館をまるごとテークアウト――。新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛が続くなか、福井県あわら市の温泉旅館「グランディア芳泉」がこんなサービスを始めた。旅館内の料亭の料理長が監修した会席料理弁当や地酒のほか、源泉から取った温泉水10リットルも持ち帰れる。毎週限定10組までで、価格は4人分2万9千円。

木曜正午までに同館の公式LINEアカウントなどを通じて予約し、土曜の午後4~6時の間にフロントで受け取る仕組み。あらかじめ申告すれば、乗車したままでの受け取りもできる。
地酒は芦原温泉でしか味わえない「女将」を4合用意し、人数分の浴衣も貸し出す。温泉水の容器や浴衣は1週間以内に返却が必要だ。購入者や女将のあいさつなどが収録された専用動画も閲覧でき、帰宅時や食事時などに流せば旅館に泊まった気分が味わえるという。
企画した山口高澄常務は「培ってきた旅館のノウハウを集約したセット。宿泊できなくても自宅で旅館気分を味わってもらい、家族の絆を強くしてほしい」と話している。
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