楽曲をオンライン制作、ライブ有料配信も
新型コロナで音楽コンテンツに変化

2020/4/28 2:00
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ceroの有料配信ライブは、映像のクオリティーにもこだわったという

ceroの有料配信ライブは、映像のクオリティーにもこだわったという

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、楽曲をオンラインで制作し急きょ公開したり、音楽ライブを有料で配信したりする動きが広がっている。外出の自粛が求められるなか、音楽コンテンツの表現方法が変化している。

佐野元春&ザ・コヨーテバンドの「この道」はお互いに会わずに制作を進め、映像も自撮りで収録した=YouTubeより

佐野元春&ザ・コヨーテバンドの「この道」はお互いに会わずに制作を進め、映像も自撮りで収録した=YouTubeより

シンガーソングライターの佐野元春が率いる「佐野元春&ザ・コヨーテバンド」は新曲「この道」を動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開した。収録はメンバーそれぞれの自宅で行い、互いに会わずに進めた。佐野は公式サイトで「コロナ禍で疲れた人たちを応援します」とコメントを寄せた。

新型コロナを意識した楽曲の発表も続いている。ロックバンドRADWIMPSは「ウイルスの脅威と闘うすべての人に向けた曲」として「Light The Light」を配信リリースした。シンガーソングライターの折坂悠太は音楽共有サービス「SoundCloud(サウンドクラウド)」で、ファーストアルバム収録曲を再アレンジして発表。2枚のマスクが顔を覆うアートワークが印象的だ。

オンラインの音楽ライブ配信を、有料チケット制で実施する動きもある。インディーバンドceroは3月13日にライブを配信した。開催1日前の告知にもかかわらず、1枚1000円のチケット販売は5000枚を超えた。所属するカクバリズム(東京・目黒)の担当者は「投げ銭配信と違い、チケット制はライブの前に販売枚数が分かる」といい、売り上げに応じてライブの質を高めることができるのが強みだと語る。

配信を手掛けたZaiko(東京・港)は音楽イベント中止が相次いだことを受け、サービスを急きょ開発した。次世代通信規格「5G」が普及すれば、画質や音質がより優れた配信ができると期待を寄せる。

ただ、現在は新型コロナを巡る緊急事態宣言を受け、バンドやスタッフが集まることさえ難しくなっている。9日に予定されていたクレイジーケンバンドの生配信が延期になるなど、苦しい状況がしばらくは続きそうだ。

(北村光)

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