宇部興産、アビガンの中間体生産 7月から

宇部興産は22日、新型コロナウイルスに対する治療効果が期待されている抗インフルエンザ薬「アビガン」の中間体の製造を始めると発表した。山口県宇部市内の医薬品工場で7月に生産に着手する。同工場では2009年に一時的にアビガンの中間体を製造していた。アビガンを開発した富士フイルム富山化学からの要請で製造を決めた。
宇部興産は医薬品の原体や中間体の受託製造を手掛けている。既存の中間体製造設備を使い、アビガンの原薬を作る上で重要性の高い中間体を作るという。生産量は交渉中のため非公開。中間体の原料は他企業から供給を受ける。
富士フイルムホールディングスはアビガンの生産量を9月にかけて1カ月あたり約30万人分に引き上げると発表している。原料や原薬の製造ではデンカやカネカなど国内企業が生産体制を整えている。

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