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四国遍路、寂しい春 閉鎖で88カ所朱印そろわず

新型コロナウイルスの影響は四国八十八カ所の霊場を巡礼するお遍路さんにも及んでいる。4県に散らばる寺の大半が感染拡大を防ぐため納経所の閉鎖を決定。全ての寺を回り終える「結願」を目指す人にとっては、記念となる88個の朱印がそろわない事態になり、残念がる声が上がる。

一般社団法人「四国八十八ケ所霊場会」が各寺に納経所の閉鎖を要請したのは18日。同日午後、83番札所の一宮寺(高松市)を訪れた椎木洋子さん(70)=広島県世羅町=は「残念だが、この状況では仕方ない」と、霊場会の決定に理解を示した。

椎木さんは2月末に1番札所の霊山寺(徳島県鳴門市)を出発。約1400キロを続けて歩く「通し遍路」の途中だった。各寺でお経を唱えた証しとして納経帳に朱印をもらってきて、残すはあと5つ。「この先で朱印がもらえなくても、八十八カ所を回ったというけじめをつけたい」と気丈に話した。

88番札所の大窪寺(香川県さぬき市)は山深い場所にある。19日は日曜日だったが、境内は閑散。寺の男性職員は緑色の花を咲かせた珍しい桜を見上げながら「例年だとお遍路さんや観光客でにぎわうのだけど……」と寂しそうだった。

大窪寺も23日から5月6日まで納経所を閉鎖するが、結願の証明書は電話で申し込めば郵送してもらえる。もともと自己申告で発行していたため、八十八カ所の朱印がそろっていなくても受け取れる。

霊場会の会長で甲山寺(香川県善通寺市)の大林教善住職は「苦渋の決断だが、お遍路さんや寺で働く人たちの健康を守らないといけない。一日も早い終息を願っている」と話した。霊場会は各寺の閉鎖予定期間などをホームページに掲載している。

〔共同〕

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