ソニーと国連機関、気候変動のイノベーション支援
ソニーは21日、テクノロジーで気候変動の課題解決をめざす企業を支援すると発表した。国連機関の国連プロジェクト・サービス機関(UNOPS、ユノップス)と協業し、育成プログラムに参加する企業の募集を始めた。国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」に取り組むスタートアップなどを支援する。
育成プログラムには7月末まで専用サイトから応募できる。選定されたスタートアップなどは兵庫県神戸市に開設予定の拠点に入居し、ユノップスとソニーから支援を受けられる。気候のデータを人工知能(AI)で分析し、気候変動の対処に生かす取り組みが対象になる。
ソニーとユノップスは2月に協業契約を結んだと発表していた。両社は共同でプログラムのテーマを決定し、今後は企業の選定や育成に取り組む。ソニーはこれまでに培った起業家支援プログラムの知見を生かし、アイデア作りから商品化、事業運営まで幅広い領域で支援する。
ソニーは2014年に新規事業育成プログラム「ソニー・スタートアップ・アクセラレーション・プログラム(SSAP)」を始めた。社内を中心に14の事業立ち上げを通じて蓄積したノウハウを社外にも提供している。(清水孝輔)