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ラウンドはアウト? ゴルフ場も「密接」避けられず
ゴルフジャーナリスト 地平達郎

2020/4/22 3:00
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新型コロナウイルスの感染拡大で、国内外のプロゴルフツアーが大打撃を受けている。国内では男女とも5月いっぱいまでの中止を決めており、男子は国内での初戦から5試合、女子に至っては開幕から13試合も行われない緊急事態が続く。

米国もマスターズ・トーナメントなどのメジャー大会が延期を発表しており、6月第2週からツアー再開を目指しているというが、先は読めない。

ゴルフトーナメントは多くのギャラリーが観戦に訪れ、「密接」状態になる

ゴルフトーナメントは多くのギャラリーが観戦に訪れ、「密接」状態になる

ではアマチュアのゴルフはどうかというと、米国と日本とではかなり様相が違っているようだ。

州の権限で業種(ビジネス)の営業可否を決めている米国。現在世界で最も深刻な状況に直面しているニューヨーク州は、4月9日からゴルフ場の営業は「必要でないもの」とされ、閉鎖を勧告された。隣のニュージャージー州やペンシルベニア州をはじめ、感染者が多く出ている州でも同様の指示が出されている。

米ジョンズ・ホプキンス大学の集計で4月20日現在の感染者が約9700人と、日本より少ないコロラド州は禁止令こそ出ていないが、ゴルフ場が独自で厳しい規則を定めているようだ。

旗竿や他人の球に触れてはいけない

州都デンバーのあるゴルフ場のルールは以下のようなものだ。

・ラウンドは歩行のみ。

・コースの自走カート、手押しカート、クラブなどのレンタルは行わない。

・食堂、シャワールームは閉鎖。

・ゴルフ場敷地内すべてで6フィート(約1.8メートル)のソーシャルディスタンシング(社会的距離)の厳守。

・握手やハイタッチは禁止。

・旗竿(ざお)に触れてはいけない。

・他人のクラブやボールに触れてはいけない。

このルールは、ゴルフがまだ許されている他の州でもほとんど変わらない。つまり、自分の手押しカートを車に積むなりしてゴルフ場に行き、受付で料金を払い、3~4人で離れてラウンドして、終わったら軽く「さよなら」してそのまま帰る……。

これが感染防止の条件だとしたら、現在の日本の状況はほぼ「アウト」である。

まず、自分の手押しカートを持っている人はほとんどいない。コースの手押しカートを借りるか、4~5人乗りの自走カートに乗るか、キャディーが操作するカートにクラブを載せてラウンドするかの、従来の方法しかない。

カートに何人も乗れば「3密」のひとつ「密接」状態になる。キャディーは何人ものクラブやボールを触るから間接接触になり、カートの周囲に人が集まれば「密接」が発生する。

ラウンド中、カートの周囲に人が集まれば「密接」が発生する

ラウンド中、カートの周囲に人が集まれば「密接」が発生する

政府は4月7日に首都圏4都県と大阪府、兵庫県、福岡県に緊急事態宣言を出し、16日には全国に拡大した。これを受けて、東京の小金井CC、埼玉の霞ケ関CC、兵庫の広野GCなどをはじめ、いくつものメンバーシップコースで休場を実施している。また、営業はするが、食堂や風呂は使用停止し、来客にマスク着用や社会的距離を守ることを要請しているコースも多い。

一方で、都市部から車で1時間余りで行ける隣接県の中には、注意喚起はするが通常営業を続けているゴルフ場がたくさんあり、かなり客が来ているという。先週末話題になった、娯楽施設を求めて郊外に出向いたあの状況に近い。

トーナメントが再開され、自らも大手を振ってゴルフに行ける――そんな日が一日も早く来るよう、ゴルファーのみなさん、ここはひとつ、我慢のしどころである。

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