国後島にエゾシカ定着か 17年から、食害恐れも

2020/4/21 11:16
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北海道大などの研究チームは21日までに、北方領土・国後島に2017年から、少なくとも2頭のエゾシカが定着した可能性が高いとの研究成果を日本哺乳類学会が発行している専門誌に発表した。研究チームによると、エゾシカが今後増殖した場合、国後島の貴重な植物が食害に遭う可能性があるという。

北海道大と国後島のクリリスキー自然保護区の専門家らが生息情報を分析。17年からは毎年、新しいふんや足跡が確認されたほか、18年には2頭の雌を同じ場所で複数回観察した。繁殖の有無や観察されたのが同じ個体かどうかは確認できていない。

1986~2019年に国後島で11頭、歯舞群島・水晶島で1頭のエゾシカの死骸が発見されていることも判明した。

エゾシカの従来の分布地は北海道本島とされ、冬に流氷の上を歩いたか、夏に海を泳いで渡った可能性が考えられるという。

研究チームの大舘智志北海道大助教は「日本とロシア双方が協力し、調査を進める必要がある」としている。〔共同〕

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