ネットで番組を同時配信 「NHKプラス」がスタート

NHKは3月から試験運用していた「NHKプラス」を4月に正式スタートした。地上波の総合テレビとEテレの番組を、放送と同時にインターネットで配信するサービスだ。
配信するのは、午前6時から翌日午前0時までに放送される番組(注)。パソコンではウェブブラウザー、スマホやタブレットでは専用アプリを使って、放送から30秒程度の遅延で視聴できる。加えて、番組の終了後7日間は、「見逃し番組」としていつでも視聴可能だ。なお、権利上の問題などにより、すべてや一部が配信されない番組もある。

NHKは2008年から、有料の番組配信サービス「NHKオンデマンド」を提供している。こちらは同時配信ではなく、放送済みの番組から厳選されたものを視聴できるサービスという違いがある。「プラス」の開始に合わせて、「オンデマンド」の料金プランとサービス内容も一部変更された。
NHKプラスは、ウェブサイトで会員登録をすれば無料で利用できる。ただし、利用者の世帯が地上波放送の受信契約をしている必要があり、受信契約が確認された会員にはがきで届く「確認コード」を入力しないと継続利用できない。1契約当たり1つのIDしか登録できない代わりに、生計を共にする人を含め、5画面(機器)まで同時に視聴可能だ。
(注)南関東エリア(埼玉県、千葉県、東京都および神奈川県)で放送される番組が対象。
(ライター 斎藤幾郎)
[日経PC21 2020年6月号掲載記事を再構成]
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