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ベトナム、新型コロナで入国規制もサムスンは優遇

サムスンはベトナムの総輸出額の25%を占める(北部のバクニン省の工場)

ベトナムが新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、厳しい入国制限を続けている。3月18日から周辺国に先駆け、すべての外国人の入国を禁止した。国内の移動制限も強化し、大都市圏では4月からいまだ不要不急の外出禁止が続く。ただ、総輸出の25%を占める韓国サムスン電子には例外措置を設けた。一部の技術者の入国を許可するなど特別扱いが目立つ。

ベトナム政府は2月1日、中国からの旅客便の乗り入れ禁止を指示し、同29日には韓国からの入国者に対し、14日間の隔離措置を取り、入国に高いハードルを課した。

ところがサムスンからの要請で、その厳格姿勢が揺らいだ。同社が有機ELパネルの生産ラインの増強を理由に技術者の入国を強く要請したためだ。政府内で議論の末、約200人のサムスンの社員を3月下旬から14日間の隔離措置を免除して受け入れるに至った。

サムスンはベトナムを代表する外資系企業だ。北部の2工場で世界のスマートフォンの5割強を生産し、サムスンの製品はベトナムの総輸出の25%を占める。とはいえ、サムスンに対する例外措置のベトナムの決定は、韓国の大邱(テグ)市周辺で感染拡大が続いていた時期と重なった。

さらに13日には、北部バクニン省のサムスンの工場で社員の感染が判明した。当局はその社員の行動から1千人以上を感染リスク者として洗い出したが結局、隔離措置の指示は約40人にとどめ、「他の企業ではまずありえない措置」(日系大手製造首脳)を取った。

ベトナムは年7%の経済成長を続けてきたが、新型コロナの影響で2020年はマイナス成長に陥るとの予測も出る。政府は国民の行動を厳しく制限する一方、サムスンを特別優遇するなどバランス取りに苦心している。(ハノイ=大西智也)

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