山形県、県境で検温開始 コロナ感染拡大を警戒

2020/4/18 14:46
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山形県は18日、高速道路のパーキングエリア(PA)などで来訪者の検温を始めた。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、県外からの来訪者に非接触型の測定器で検温し注意喚起する。熱が高い場合も移動を止める強制力はないが、5月10日まで実施し、ゴールデンウイーク(GW)にかけて外出抑制につなげる。

専用レーンに誘導し、検温に協力を求める県職員(18日、山形市の山形蔵王パーキングエリア)

専用レーンに誘導し、検温に協力を求める県職員(18日、山形市の山形蔵王パーキングエリア)

高速道路では午前10時から山形道の山形蔵王PAで始めた。PAに入った乗用車を専用レーンに誘導。県職員がチラシを配って協力を呼びかけ、応じたドライバーに測定器をかざす。約30分間に5台の車を誘導し、仙台から仕事で訪れた会社員(57)は「数日前に山形に来たとき、飲食店に客が多くて驚いた。(検温は)効果があるのではないか」と話していた。

フェースシールドなどをつけた県職員がドライバーに検温に協力を呼びかける(18日、山形市の山形蔵王パーキングエリア)

フェースシールドなどをつけた県職員がドライバーに検温に協力を呼びかける(18日、山形市の山形蔵王パーキングエリア)

チラシには慎重な行動を求める文面や、体調が悪くなった場合の相談窓口の電話番号などを記載している。18日は延べ50人の県職員が携わった。25日からの本格実施期間は寒河江サービスエリアと、道の駅米沢の計3カ所に広げる。

新幹線から降りた乗客にチラシを配る山形県の啓発活動(18日、JR山形駅)

新幹線から降りた乗客にチラシを配る山形県の啓発活動(18日、JR山形駅)

JR山形駅と米沢駅では24日まではチラシを配り、25日からサーモグラフィーを設置する。18日は山形駅の新幹線改札口前で県職員がチラシを配ったが、午前11時台に東京から到着した新幹線の乗客は1~3人だった。

仙台~山形間の高速バスを降りる乗客にチラシを配る県職員(18日、山形市)

仙台~山形間の高速バスを降りる乗客にチラシを配る県職員(18日、山形市)

仙台から到着する都市間バスは降り場のバス停でチラシを配る。盛岡市から手術のために仙台経由で山形を訪れた眼科医(46)は「抑止効果はあると思う。仙台や東京でも実施すればより効果があるのではないか」と話していた。

山形空港と庄内空港では24日まで固定式の測定器で検温に協力を求め、25日からはサーモグラフィーを設置する。

県境検温は鈴木憲和衆院議員ら2人の県選出国会議員が吉村美栄子知事に提案して始めた。検温は任意で、通行する車を止める権限もないなど実効性に疑問の声もある。ただ、吉村美栄子知事は「緊急事態宣言が全国に広がっても移動する人はいるので、啓発活動として抑止効果はある」と説明する。

3月下旬まで山形は感染者が確認されていない4県の一つだった。しかし、3月31日に最初の感染者を確認したあとは連日増え続け、18日も2人増えて計60人になった。

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