インドITのTCS、3年ぶり減益 1~3月期

2020/4/17 21:45
保存
共有
印刷
その他

インドIT(情報技術)サービス最大手のタタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)が16日に発表した2020年1~3月期連結決算は、売上高が1%増にとどまり、純利益は5%減と約3年ぶりに減益となった。世界で新型コロナウイルスの感染が拡大し、従業員の一部が出勤できなくなったことなどが影響したようだ。

TCSのゴピナタンCEOは映像で決算説明会を開いた(16日)

TCSのラジェシュ・ゴピナタン社長は16日夜の映像を使った記者会見で、新型コロナウイルスの業績への影響は「金融危機に匹敵する」と指摘した。

前年同期の増収率は10%弱あり、今回は成長速度が大幅に鈍化した。世界金融危機後の09年7~9月期は2%減収だった。新型コロナの影響で業績が悪化した企業がIT投資を抑制するとみられ、売上高への影響は「20年4~6月期にもっと大きくなるだろう」とゴピナタン社長は説明した。

1~3月期の連結売上高は約54億ドル(約5800億円)だった。全体の約半分を占める北米が横ばいにとどまった。欧州は比較的堅調だったが、4月以降は減速しているようだ。3月下旬に全土封鎖となったインドは1.9%減だった。

顧客の産業別では売上高全体の3割を占める金融機関が1.3%減った。ライフサイエンスや医療関連は16%増、メディア関連も9%増えたが、金融向けの不振を補えなかった。最終減益となるのは17年4~6月期(2%減)以来だ。

20年3月期通期の連結業績は、売上高が5%増の220億ドル、純利益が1%増の45億ドルだった。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]