インドネシア、東南アジア最多に コロナ感染者5923人
【ジャカルタ=地曳航也】インドネシア政府は17日夕、新型コロナウイルスの感染者数が前日に比べ407人増え、5923人になったと発表した。これまで東南アジアで最多だったフィリピンの5878人(同日夕時点)を抜いた。死者数は520人となり、同様に東南アジアで最も多い。政府は感染者数が6月~7月に最大で10万6千人に達すると予測している。
インドネシアは3月2日、国内で初めて新型コロナの感染者を確認した。東南アジアでは後発で、政府は水際対策や外出自粛要請などの対応を取ってきた。ただ感染者の増加ペースは収まらず、17日は1日で最多の増え幅だった。死亡率も8.7%と世界平均より高く、医療体制の脆弱さが指摘されている。
インドネシアの人口は世界4位の2億7千万人で、感染が加速度的に広がるリスクを抱える。23日ごろには人口の9割を占めるイスラム教徒の断食月(ラマダン)が始まり、人が集まったり、移動したりする契機になる。国は各州の政府が要請した大規模な行動制限措置を相次ぎ承認し、感染の抑制を急いでいる。

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