俳句に動画 四季折々の風景撮るコンテスト

2020/4/23 2:00
保存
共有
印刷
その他

俳句ムービーの作例。武藤鉦二の夏の俳句に汽車の動画がつく(ふるさと写真交流倶楽部提供)

俳句ムービーの作例。武藤鉦二の夏の俳句に汽車の動画がつく(ふるさと写真交流倶楽部提供)

「俳句ムービーコンテスト」が4月10日から始まった。「俳句ムービー」とは、俳句のイメージに沿った30秒前後の動画のこと。四季折々の自然や地域に密接した日本の風景を俳句と共に写し撮る。

対象となる俳句は、現代俳句協会(現俳協)と図書館向け書籍販売・管理業の図書館流通センター(TRC、東京・文京)が2019年に共同で始めた「図書館俳句ポスト」の優秀作。図書館俳句ポストは、TRCが運営する図書館に置かれたポストに投稿された句を現俳協が選び、現俳協の「現代俳句」に載る仕組みだ。

開催に先立って行われた会見での俳句と動画の関係を語る、中村和弘現俳協会長

開催に先立って行われた会見での俳句と動画の関係を語る、中村和弘現俳協会長

コンテストには、撮影会やフォトコンテストを通して地域振興をしてきたふるさと写真交流倶楽部(くらぶ)が携わり、パナソニックが運営する映像コミュニティーサイト「LUMIX CLUB PicMate」で対象の俳句作品を掲示。イメージにあった動画を一般だけでなく映像作家からも幅広く募る。

開催に先立って開かれた会見で、中村和弘現俳協会長は「俳句と映像は関わりが深い。よく知られているのは、夏目漱石の弟子で俳人の寺田寅彦。俳句をモンタージュの表現だとかなり早い時期に言っている。寺田のモンタージュ論にあったのは動画だろうと思う」と俳句と動画の意外な関係について話した。

コンテスト開催の背景には、俳句に親しむ年齢層が高いことがある。高齢化で俳句を楽しむ人口も年々減っている。水野二三夫現俳協事務局長は「俳句というと文字情報のイメージがある。映像を通して若い人を巻き込んでいきたい」と話す。応募期間は11月4日午前10時まで。

(前田龍一)

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]