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ボクシング高山、プロ復帰 王座奪還へ時間とも闘う

ボクシングで日本初の世界主要4団体制覇を果たした大阪府出身の高山勝成(寝屋川石田)が闘志をみなぎらせている。プロからアマチュアに転向して東京五輪に出る目標は実現しなかったものの、情熱は一向に冷めやらずプロに復帰。36歳とボクサー人生の晩年に差し掛かり、世界王座返り咲きという新たな夢に向かって再出発した。

4月6日、自身の現状や抱負を述べる記者会見は、新型コロナウイルス感染拡大の影響からウェブ上で行われた。高山は「たどり着きたいところにたどり着けるようベストを尽くす」と、世界王座奪還への意気込みを語った。

2014年に国際ボクシング連盟(IBF)と世界ボクシング機構(WBO)ミニマム級王座決定戦に勝利、05年に奪取した世界ボクシング評議会(WBC)王座などと合わせて日本初の世界主要4団体制覇を達成した。その後は東京五輪出場を目標に定め、アマチュア資格を得るためプロを引退。19年8月、全日本選手権東海地区選考会のフライ級で敗れて五輪出場の可能性が消えると、現役引退の意向を表した。

ただ、競技への思いは断ち難かったようで今年3月にプロ復帰を表明、日本ボクシングコミッション(JBC)からプロライセンスの交付を受けた。旧知の元世界王者、石田順裕氏が会長を務める寝屋川石田ボクシングクラブ(大阪府寝屋川市)に所属し、長年コンビを組んできた中出博啓トレーナーをパートナーにライトフライ級で戦う。

ライセンスは原則、37歳で自動的に失効する。高山はその年齢に達する5月12日までに1試合を戦い、医師の診断などをクリアすれば元世界王者の特例で更新が可能な中、同月10日に予定された復帰戦は新型コロナの影響で延期に。窮地に立たされたが、高山から定年延長の嘆願書の提出を受けたJBCは救済の意向を表明。高山は「チャンスを与えてくれることに感謝している」と喜びを語った。

現役として残された時間が少ない中、コロナ禍でいつ試合ができるか分からない状況に戸惑いはあるはずだが、「モチベーションは問題ない」と高山。東京五輪を目指した頃、プロ経験者のアマ転向に難色を示した日本ボクシング連盟から長きにわたりアマ登録を認められなかったこともあり、待つことには慣れているようだ。

教員免許の取得へ名古屋産大に在学中でもあり、「ボクシングと勉学を両立できるようにしたい」。様々なステージで力を発揮してきたベテランは、2度目のプロ生活も満喫しようとしている。

(合六謙二)

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