中国系のポニー・エーアイ、自動運転車で食料品宅配

2020/4/17 8:11
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【シリコンバレー=白石武志】中国のスタートアップ企業、ポニー・エーアイは16日、米カリフォルニア州で自動運転車を使った食料品宅配のサービスを始めると発表した。地元のネット通販企業と組み、倉庫から消費者の玄関口まで自動運転車を使って商品を届ける。配達員が消費者に対面する必要がなくなり、新型コロナウイルスの感染拡大防止にも役立つという。

宅配サービスに利用するポニー・エーアイの自動運転車(同社提供)

カリフォルニア州に拠点を置くアジア食材などのネット通販企業、ヤミバイと連携する。韓国・現代自動車の電気自動車(EV)を改造した10台の車両を州南部のアーバイン市における宅配サービス向けに提供する。事故などを回避するため、自動運転車は係員が運転席に乗り込んだ状態で走行する。

ポニーは米グーグルや中国ネット大手の百度に勤務経験のある彭軍最高経営責任者(CEO)らが16年に米国で起業した。現在は中国の広東省広州市に本拠を構え、米中両国で自動運転の実用化研究を進めている。アーバイン市ではすでに自動運転車を使ったライドシェアの試験サービスを始めている。20年2月にはトヨタ自動車が4億ドル(約440億円)を出資することが明らかになり、話題を集めた。

米国では倉庫や小売店から消費者宅までの「ラストワンマイル」の物流の省人化に自動運転技術を活用する取り組みが活発だ。米フォード・モーターは米小売り最大手のウォルマートと組んでフロリダ州で食料品宅配の実証実験を始めている。新型コロナの感染拡大に伴う全米規模の外出制限の影響でネット通販や食料品宅配の需要は急増しており、自動運転技術の応用を探る動きが一段と加速する見通しだ。

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