カリスマ農家、コロナ禍で見た販路の「明と暗」
編集委員 吉田忠則
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新型コロナウイルスによる混乱で、農家はどんな影響を受けているのだろうか。その手がかりをつかむため、茨城県土浦市で有機栽培を営む久松達央氏に取材した。久松氏の答えは次の2つの言葉に集約できる。
「飲食店からの注文は3月末にほとんどなくなった。農園にとって痛手だが、飲食店の窮状を思うと、その方が心が痛む」
「個人向けの注文は伸びている。4月に入ってからは2割増しになっている」
久松氏は帝人を1998年に退...
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農政から先進農家、スマート農業、植物工場、さらにカリスマシェフや外食チェーンなど「食と農」に関するテーマを幅広く取材してきた。著書に「見えざる隣人」「農は甦る」「コメをやめる勇気」「農業崩壊」。中国の駐在経験も。
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