中国・万達系の映画会社、新型コロナで赤字転落

2020/4/16 15:27
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【大連=渡辺伸】中国の商業不動産大手の大連万達集団(ワンダ・グループ)系列で、映画館運営最大手の万達電影(北京)は2020年1~3月期の最終損益が赤字に転落したようだと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、映画館の封鎖が続いていることが要因。封鎖が長期化すれば、さらに業績が悪化する恐れがある。

万達の映画館は新型コロナの影響で営業休止が続く(12日、遼寧省大連市)

万達電影は1~3月期の最終損益が最大6億5千万元(約97億円)の赤字になったもようだ。前年同期は4億元の黒字だった。同社は中国に600カ所以上の映画館を抱える。新型コロナの感染拡大を受け、当局が封鎖を指示しており「(現在も)全面的に閉めている」(担当者)という。

同国の映画製作大手、華誼兄弟(フアイ・ブラザーズ・メディア)も、1~3月期に最大で1億4250万元の最終赤字になったようだと明らかにした。新型コロナを受け、1月以降に動画サイト向けに製作した作品は好調だったが、映画館の封鎖による収入減を補えなかった。

中国政府は1月以降、映画館の営業を休止させ、4月8日にも営業停止の継続を企業側に通知した。業界団体も1月に映画製作を停止するよう製作会社に通知している。

中国では巨額の製作費を投じる一方、作品の当たり外れが大きく、もともと業績不振の会社が多い。19年12月期は作品の集客不振などから、両社とも最終赤字だった。

中国調査会社の芸恩諮詢(エントグループ)によると、同国の映画興行収入は1~3月は約20億元と前年同期比で88%減った。所得向上を追い風に市場は19年までの5年間で倍に拡大していた。

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