連続激震4年、現場で祈り 熊本・阿蘇で遺族ら

2020/4/16 9:56 (2020/4/16 11:27更新)
保存
共有
印刷
その他

熊本県益城町の木山仮設団地で、犠牲者を悼みともされたキャンドル(16日未明)=共同

熊本県益城町の木山仮設団地で、犠牲者を悼みともされたキャンドル(16日未明)=共同

熊本地震の「本震」から4年となった16日、土砂崩れが相次ぎ、多くの犠牲が出た熊本・阿蘇地域では遺族や住民が現場を訪れ祈りをささげた。

建物倒壊などによる「直接死」は2016年4月14日午後9時26分に起きた「前震」で9人だったが、本震では計50人にまで拡大した。

崩落した熊本県南阿蘇村の阿蘇大橋たもとにある献花台前では、本震が発生した午前1時25分、車で通行中に犠牲となった大学生の大和晃さん(当時22)の両親や兄らが故人を悼んだ。

大和晃さんが犠牲になった阿蘇大橋の崩落現場付近を訪れ、手を合わせる母忍さん(左)と父卓也さん(16日未明、熊本県南阿蘇村)=共同

大和晃さんが犠牲になった阿蘇大橋の崩落現場付近を訪れ、手を合わせる母忍さん(左)と父卓也さん(16日未明、熊本県南阿蘇村)=共同

冷たい風が吹き付ける中、真っ暗な谷底を見つめて手を合わせた母の忍さん(52)は「晃」と名前を呼び掛け、おえつを漏らした。父の卓也さん(61)は「ここは暗くて、怖くて、寂しい。自分もその気持ちを感じることで、あの子の気持ちが和らげば」と目に涙をためた。「あっという間の4年。晃の存在を忘れず、ここに立ち続けたい」

土砂崩れに巻き込まれ60代の夫婦2人が犠牲になった南阿蘇村立野の新所地区ではこの日朝、住宅跡近くに建てられた慰霊碑を住民が訪れた。当時区長だった山内博史さん(66)は静かに手を合わせ「生きながらえた命に感謝し一生懸命やっていきたい」と話した。夫婦と交流があった住民の丸野健一郎さん(58)も「立野を再建していくから、しっかり見ていてほしい」と誓った。

阿蘇地域の主要交通路は土砂崩れなどで寸断された。熊本と大分を結ぶJR豊肥線と国道57号の復旧工事は続くが、それぞれ8月ごろと10月ごろに開通する見通し。下流側で架け替え工事が進む阿蘇大橋も来年3月ごろに完成する予定だ。

〔共同〕

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]