今夏のラグビー代表戦 専務理事「開催簡単ではない」
日本ラグビー協会の岩渕健輔専務理事は15日、新型コロナウイルスの感染拡大で6~7月の日本代表戦の開催が困難になっていると明らかにした。岩渕専務理事は協会の理事会後にインターネットを通じて記者会見を開き、「テストマッチは簡単にできないというのが(世界のラグビー関係者の)一致した方向性」と話した。

日本代表は夏にウェールズ代表と1試合、イングランド代表と2試合を国内で予定している。岩渕専務理事は「まだできないとは決まっていないが、何としても開催するということでなく、まずは健康と安全を考えないといけない」と説明した。
一部の国のラグビー協会だけが財政的な打撃を受けぬよう、今年の代表戦の開催可否は国際統括団体ワールドラグビーが調整する方向。岩渕専務理事は「この国だけは試合をして他の国はやらないとならないよう、ワールドラグビーがリードして全員が歩調を合わせようとしている」と話す。
日本代表戦が中止になった場合、「非常に厳しい(協会の)減収を想定している」と岩渕専務理事。対策として、常勤の理事4人の給与を最低半年間、25%削減すると明らかにした。