スカイマーク、再上場申請を取り下げ
スカイマークは15日、東京証券取引所への再上場の申請を取り下げると発表した。再度の申請時期については「事業環境や市場動向を見極めて判断するが、現時点では未定」としている。新型コロナウイルスの感染拡大による航空需要の急減で世界的に航空株が下落するなど、株式市場の混乱状況を踏まえた。
同日の取締役会で取り下げを決議した。同社は2015年に経営破綻し上場廃止になった。投資ファンドのインテグラル(東京・千代田)のほか、日本政策投資銀行と三井住友銀行が共同出資するファンドや、ANAホールディングス(HD)から出資を受け入れた。機種の絞り込みなどで業務を効率化し、19年10月に再上場を申請。今春をめどに上場を目指していた。
世界の航空会社が大幅減便を決めるなか、スカイマークでも3月時点で国内線の30%、4月は決まっているものも含めて55%まで減便が広がっている。ANAHDや日本航空(JAL)の株価が1月末から約3割下落するなど航空関連株の評価は落ち込んでおり、現状では再上場によるメリットが薄いと判断したもようだ。

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