がん5年生存率64.1% 早期発見、2ポイント向上

2020/4/15 0:00
保存
共有
印刷
その他

国立がん研究センターは14日、2009~11年にがんと診断された患者の5年後の生存率は64.1%だったと発表した。前回調査の06~08年の患者に比べて2ポイント向上しており、センターは、早期発見が進んだことや治療法の改善が貢献したとみている。

患者数の多いがんを部位別に見ると、大腸が71.4%、胃が66.6%、肝臓が35.8%、肺が34.9%で、いずれも前回より向上した。

各府県の全ての医療機関が対象となる「地域がん登録」のデータのうち基準を満たした22府県の約59万2千人を分析した。

男女別では、男性が62.0%、女性が66.9%で、女性の方が4.9ポイント高かった。

男性は前立腺が99.1%で最も高く皮膚、甲状腺、喉頭、ぼうこうなどが70%を上回った。女性は甲状腺が95.8%と最も高く、乳房は92.3%だった。

早期発見が難しい膵臓(すいぞう)は男女とも8%台で最も低く、胆のう・胆管も20%台と低かった。

がんの進行度を3段階に分けると、がんが臓器や組織にとどまっている早期は全体で92.4%だったが、周辺へ広がった中期は58.1%、離れた部位にも転移した段階では15.7%に下がった。

センターの松田智大全国がん登録室長は「生存率向上の背景にはがん検診の受診率の向上などがあり、患者をより早期に発見することができた」と話した。〔共同〕

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]