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三陽商会、社長にゴールドウイン出身者、リストラ加速

三陽商会は14日、大江伸治副社長(72)が5月末の株主総会後に社長に就任すると発表した。大江氏はスポーツウエア大手のゴールドウインで業績回復に手腕を発揮し、3月に三陽商会の副社長に就任していた。中山雅之社長(58)はわずか5カ月で社長を退く。同社は4期連続の最終赤字となるなど業績が悪化。不採算店舗の整理など立て直しを急ぐ。

大江氏はゴールドウインで財務やサプライチェーンの立て直しを主導し、赤字体質だった同社の業績改善に貢献。三陽商会はこうした実績を評価した。

中山社長は副社長となる。大江氏、中山氏など取締役3人のほか、元三越伊勢丹ホールディングス専務の二橋千裕氏、三井物産で繊維事業に携わっていた椎名幹芳氏など、新たに社外取締役を6人迎える。

一方、中山氏を除き、中瀬雅通会長や岩田功前社長ら現在の取締役6人(社外取締役は2人)全員は退任する。

再生計画として、2021年2月期に百貨店などの不採算店舗を中心に最大150店程度を閉鎖する方針を示した。全店舗の1割強にあたる。仕入れの一元管理や販管費も抑制してコスト削減を図る。

三陽商会は20年2月期(14カ月決算)の最終損益が26億円の赤字と、前の期から18億円赤字幅が増えた。足元も新型コロナウイルスの影響により実店舗が大打撃を受けている。

同社は21年2月期の業績予想を未定としたが、新型コロナの影響が1年間続いた場合、営業損益が最大105億円の赤字と過去20年で最大となる試算を示した。14日に記者会見した大江氏は「再生プランを着実に実行し、22年2月期には15億円の営業利益を確保できる体制を構築したい」と説明した。

三陽商会の経営を巡っては、同社に約6%出資する米投資ファンド、RMBキャピタル(イリノイ州)が昨年末に会社売却を求める書簡を送付するなど、経営陣への圧力を強めている。同社の細水政和パートナーは「現経営陣は企業価値を下げた責任があり、退任は当然」と話す。

中山社長は「株主の理解が得られるよう、我々の方針を丁寧に説明していく」と話す。

大江 伸治氏(おおえ・しんじ) 1971年(昭46年)京大法卒、三井物産入社。2007年ゴールドウイン専務、10年副社長。20年三陽商会副社長。奈良県出身。

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