四国4県、病床確保や検査の拡充急ぐ

2020/4/14 19:55
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四国4県で新型コロナウイルスの集団感染(クラスター)が相次ぎ確認され、各県は病床の確保や検査数の拡充など医療体制の構築を急いでいる。愛媛県に続いてクラスターが確認された香川県の浜田恵造知事は「緊急事態と言わざるを得ない」と危機感を強める。香川県は専用の病床数を5倍に増やすほか、愛媛県や徳島県も拡充する方針だ。

香川県の浜田知事(左)は県独自に「緊急事態」の宣言を出した(14日、高松市)

香川県で初となるクラスターが確認されたのは高松市内の保育所で、この保育所で働く20~60代の8人の女性保育士の感染が13日に確認された。この保育所では12日にも別の保育士の感染が確認され、保育所の40人の従業員を対象にPCR検査を実施していた。

香川県の浜田知事は14日の記者会見で、「極めて厳しい。緊急事態の段階になったと認識してほしい」と県民に呼びかけた。記者会見に同席した高松市の大西秀人市長は「(保育所の)園児全員を対象に検査を実施する」と話した。

香川県内では保育所の従業員のほか、感染が確認された男性が参加した法事に同席した夫婦など3人の感染が確認され、14日時点で累計の感染者数は19人に拡大。13日に新たに感染が確認された11人は重症化はしていないが、香川県が確保した病院に入院する予定だ。

香川県で確認された累計の感染者数は、県が確保した病床数の24床に逼迫する。香川県の浜田知事は記者会見で「125床を目指したい」と述べ、今後の感染拡大にそなえて病床数を拡充する方針を明らかにした。

香川県は検査態勢も拡充する。現在は1日に最大96人分の検体を検査できるが、6月をメドに5割増の144人分を調べられるようにする。

愛媛県でも松山市のカード会社で13日までに7人の集団感染が確認され、感染者の増加が続く。愛媛県は感染者の受け入れ可能な病床を70床確保しているが、軽症者や無症状者を受け入れるために民間施設2カ所で計100室を確保することで調整している。

中村時広知事は14日の記者会見で「(若者を中心に)自分は大丈夫だという油断が最も懸念される。うつさない他人への配慮が必要だ」と県民に予防の徹底を改めて求めた。中村知事は26日まで不要不急の外出自粛や体調不良時の自宅待機などを強く要請。県民生活への負担を踏まえ、自身の給与を1カ月分減額する考えを示した。

香川県や愛媛県は病床数の確保を急ぐが、実際に感染者が増加した場合に十分なスタッフ数を確保できるかが課題となりそうだ。

徳島県の感染者は14日時点で3人と、緊急事態宣言が発令された7日から新たな感染者は出ていない。徳島県は7日に確保する病床数を、従来の40床から約3倍の130床に増やした。今後も医療機関と連携して病床数を増やす。

軽症者向けの施設は宿泊施設などと交渉中だ。感染の有無を調べるPCR検査の機器を3月末に1台増やし、計4台を確保した。1日で最大96検体を検査できる。

高知県は1日で最も多い10人の感染が確認された9日、浜田省司知事が緊急記者会見で「県の状況は国の緊急事態宣言の対象地域となる一歩手前だ」と危機感をあらわにした。県内で感染者を受け入れるのは感染症指定病院である高知市と宿毛市の計2病院と受け入れに協力した6病院。14日時点で計39人が入院しているが、病床は上限に近づいており、県は協力してもらえる病院を増やす考え。13日には軽症や無症状の感染者を受け入れる宿泊施設を高知市内に開いた。

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