北朝鮮が短距離ミサイル発射、巡航型か
【ソウル=細川幸太郎】韓国軍合同参謀本部は14日、北朝鮮が同日午前7時に南東部の江原道(カンウォンド)文川(ムンチョン)付近から短距離の巡航ミサイルとみられる飛翔体を複数発射したと明らかにした。同本部によると、ミサイルは低高度で150キロ飛行したという。北朝鮮は今年3月に短距離弾道ミサイルとみられる飛翔体を4回発射していた。

合同参謀本部は「北朝鮮の軍事動向を注視する体制を維持する」と表明した。同本部によると、発射当時に北朝鮮空軍の活動も見られたという。韓国では15日に総選挙を控えており、北朝鮮が韓国側に揺さぶりをかけたとの見方もある。
今回の発射体が巡航ミサイルであれば2017年6月以来、約3年ぶりの巡航ミサイル発射となる。当時は高度約2キロ、約200キロの距離を飛行した。大型で飛距離も長い弾道ミサイルであれば国連安全保障理事会の制裁決議に違反するが、巡航ミサイルは規制対象とはなっていない。

金正恩(キム・ジョンウン)総書記のもと、ミサイル発射や核開発などをすすめる北朝鮮。日本・アメリカ・韓国との対立など北朝鮮問題に関する最新のニュースをお届けします。