亡き275人へ静かな祈り 熊本地震から4年 感染防止へ参列制限

2020/4/14 10:07
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275人が犠牲となった熊本地震は14日、最初の激震「前震」から4年を迎え、熊本県庁で追悼式が開かれた。新型コロナウイルス対策で参列者が制限され、一般献花も中止となる中、遺族ら26人が黙とうした。父親を亡くした西原村の建設業、内村勝紀さん(50)が遺族を代表し「普段の何げない暮らしに感謝し、今を精いっぱい生きる」と誓った。

熊本地震の発生から4年を迎え、熊本県益城町の仮設庁舎で黙とうする職員(14日午前)=共同

昨年の追悼式は約350人が出席した。今回は県や熊本市が外出自粛を呼び掛けており、来賓を県議会議長や県市長会会長ら5人に絞り、所要時間を30分弱に短縮。参列者の席の間隔も約2メートル空けた。

内村さんは、自宅が倒壊し父の政勝さん(当時77)を失った後、建設会社を立ち上げて復旧工事に取り組み、地元の仲間らが支えてきた。「地震後の混乱の中、何度も励まされた」と感謝の言葉を繰り返した。

蒲島郁夫知事は「仮住まいをする一人一人の状況や気持ちに寄り添い、最後まで責任を持って支援する」と述べた。

震度7を2度観測した益城町の役場では始業前に全職員が黙とう。町内に設置された献花台に花を手向けた西村博則町長は「安心安全な町づくりをする」と語った。熊本市では震災復興本部会議が開かれ、大西一史市長が「新型コロナウイルスは復興の歩みを後戻りさせかねない」と危機感の共有を訴えた。

仮設住宅などで仮住まいを強いられている人は3月末時点で3122人。災害公営住宅は3月までに全1715戸完成し、転居が進む。

阿蘇地域では本年度、主要交通路の復旧が大きく進展する。一部区間が不通となっているJR豊肥線は8月ごろに開通、崩落した南阿蘇村の阿蘇大橋も来年3月ごろに完成する予定だ。〔共同〕

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