80~90代死亡率、平均の6倍超 新型コロナで厚労省
(更新)
厚生労働省は13日、新型コロナウイルスの年代別の感染者数と死亡者数を初めて公表した。死亡率は70代から平均を上回り、80~90代が平均の6倍を超えた。一方、感染者数は50代が1200人と最多で、20~40代の若い世代も同水準だった。
厚労省の担当者は「全世代が危機感を持って、不要不急の外出自粛、感染が起きやすい3密(密閉・密集・密接)の回避を徹底してほしい」と話している。
厚労省は4月12日午後6時時点の感染者の状況をまとめた。

7121人の感染者のうち、死亡が確認されたのは1.43%にあたる102人。年代別で死亡率が最も高かったのは80代の9.57%で、90代以上の9.17%、70代の5.7%が続いた。それより若い世代では、60代は1.11%、50代は0.5%、40代は0.17%と年代が低くなると死亡率も下がった。
30代以下に死亡者はいないが、20代を除いて各世代に1~5人、集中治療室(ICU)に入るなどの重症者がいた。
感染者数は50代が最多の1200人。20~40代は1128~1199人とほぼ同水準だった。

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