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世界挑戦のため「成長できる時間」 ボクシング中谷潤人

スポーツ再興

国内のプロボクシング興行は新型コロナウイルスの影響で2月27日を最後にストップし、少なくとも5月末まで開催されないことが決まっている。今年最初の世界戦として4日に「聖地」後楽園ホールで世界ボクシング機構(WBO)フライ級王座に挑むはずだったのが、同級3位の中谷潤人(M・T)だ。20戦全勝(15KO)のホープは「これも運命。成長できる時間ができた」と切り替えている。

直近の試合では元世界王者メリンド(フィリピン、左)に6回TKO勝ち(2019年10月)

――米ロサンゼルスで合宿中だった3月5日に試合延期が決まった。

「3月1日に日本を出発したとき、既に学校の一斉休校が実施されたりしていたので、半分覚悟はできていた」

「3月中旬に帰国してからは神奈川県にある所属ジムで練習していたが、4月に入ってジムも閉まった。今は自宅のランニングマシンで走るとか、ダンベルを持ってシャドーボクシングくらいしかできていない。でも状況はみんな一緒。体を動かせない分、映像を見る時間が増えた。メイウェザー(50戦全勝の元5階級制覇王者)の練習動画は参考になります」

――恩師ルディー・エルナンデス・トレーナーとの連絡は。

「頻繁にメールをしている。僕が日本に戻る3日前にトランプ大統領の国家非常事態宣言があり、その日を境にロスのダウンタウンにあるジムも空気が変わった。土地柄ヒスパニック系(中南米系)の選手やトレーナーが多くて、普段はとても陽気でにぎやかなんだけど、握手やハグの代わりに互いの脚でタッチしたりして。みんな、今どうしているのか」

WBOフライ級王座決定戦への挑戦を発表し、撮影に応じる中谷潤人(14日、東京都内のホテル)=共同

――デビュー前から米国に何度も渡って練習してきた。

「中学進学後にボクシングを始めたが、3年夏にジムの会長(世界挑戦3度の石井広三氏)が亡くなった。マンツーマンで教えてもらっていたので、ショックで続けるか悩んだけど、周囲の人の助けで米国の話をもらった」

「最初の渡米は卒業の3カ月後。両親は『高校は出ておいた方が』と言ったけど、自分の中ではボクシングで生きていくと決まっていた。飛行機に乗った瞬間にホームシックになったけど、1カ月の滞在が終わる頃にはまた来たいと思っていた。ルディーさんには2度目の渡米からずっと教えてもらっている。試合は全て日本で行っているが、試合の度に渡米して1~3カ月くらい練習する。向こうはスパーリング相手に事欠かない。色々なタイプを相手にすることでアウトボクシングだけでなく、接近戦もできるようになってきた」

――井上尚弥、村田諒太らの活躍の一方、昨年は16年ぶりに新王者が1人も生まれなかった。次のチャンピオンとして期待は大きい。

「試合はいつになるかわからないけど、チャンスなので1発でものにしたい。いずれは練習だけでなく、試合で米国から呼ばれる選手になりたいと思っている」

(聞き手は山口大介)

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