石川知事「日常生活見直しを」 独自の緊急事態宣言

2020/4/13 20:00
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石川県は13日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて独自の緊急事態宣言を発令した。改めて不要不急の外出自粛を要請するなど、感染防止対策の徹底を求める。富山県も感染者が急増し、福井県はすでに「緊急事態宣言直前」の状況だ。北陸3県の危機感は高まっている。

谷本知事は企業に時差出勤や在宅勤務などの導入推進を求めた(13日、石川県庁)

谷本知事は企業に時差出勤や在宅勤務などの導入推進を求めた(13日、石川県庁)

石川県は「密閉」「密集」「密接」の3条件の回避徹底を県民に改めて求めた。接客を伴う飲食店で集団感染が確認されたため、バーやナイトクラブなどへの出入り自粛を要請し、企業には時差出勤や在宅勤務などの導入推進を求める。一方、商業施設などへの休業要請は見送った。

従来の要請と大きな違いはないものの、谷本正憲知事は「企業や県民と危機感を共有し、一致団結することが重要。日常生活の仕方を見直してもらいたい」と訴えた。感染の状況次第では、国に緊急事態宣言の対象地域への追加を求める可能性も示唆した。

独自の宣言発令に踏みきった背景には集団感染の拡大がある。13日午後5時時点で岡部病院(金沢市)で7人、中日本高速道路グループで23人、金沢市内の接客を伴う飲食店で12人の集団感染が起きた。累計の感染者は121人に達し、北陸3県で最多になった。県は厚生労働省にクラスター対策班の派遣を要請し、11日にメンバー3人が石川県に入って感染経路などの調査を始めている。

谷本知事は過去に「無症状の人は石川県にお越しいただければ」と発言し、県民から戸惑いの声が上がっていた。集団感染の発生を受けて10日には「峠を越したと思ったが甘かった。率直に反省しなければならない」と述べた。今回の宣言では他県からの来訪の自粛も呼びかけている。

金沢市で83人の感染が確認されている。谷本知事は「金沢の医療機関の負担が高まっている。医療従事者は家族への感染リスクを抑えるため、看護寮や仮眠所で寝泊まりするケースがあって負担が高まっている」と指摘し、県青少年総合研修センターを医療従事者の宿泊施設として開放する。重症者らの対応を手厚くするため、軽症者の受け皿として宿泊施設などを確保する準備に入った。

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