花の御所庭園に2メートル超の巨大石、義政の権力示す

2020/4/13 17:59
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「花の御所」とも呼ばれた室町殿跡地で見つかった庭園の池を構成していた石(3日、京都市)=共同

「花の御所」とも呼ばれた室町殿跡地で見つかった庭園の池を構成していた石(3日、京都市)=共同

室町時代に足利将軍の邸宅で「花の御所」とも呼ばれた室町殿跡(京都市上京区)から庭園の池を構成していた8つの石が見つかり、京都市埋蔵文化財研究所が発表した。最大で長さ約2.75メートルにも及ぶ巨大な石で、造営したとみられる8代将軍足利義政の権力の大きさを示すという。

室町殿は、3代将軍義満が造営したとされ、正門が室町通に面したことにちなんでいる。義満の死後も歴代将軍の邸宅として利用され、室町幕府の名前の由来になっている。

これまでの調査で、室町殿の敷地南にある庭園の池の規模は、南北約45メートル、東西60メートル以上だったことが分かっており、石が見つかったのはその東端。8つのうち7つは近接しており、石の組み方から滝口に当たると考えられる。庭園の主要部分だったとされるが、この付近の水深は比較的浅く、付近に導水施設が見つからないことから、枯れていた可能性がある。

造成土から15世紀中ごろの土器が見つかっており、義政の時代に造営されたと考えられる。16世紀前半に池は埋められたとみられるが、石が他の場所で再利用されず、運び出されなかった理由は不明。

調査はビルの新築工事に伴い実施。遺跡を保存するため、設計変更が行われる。〔共同〕

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