イスラエル、ネタニヤフ氏の優位増す
ガンツ氏組閣難しく

2020/4/13 16:35
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【イスタンブール=木寺もも子】イスラエルのリブリン大統領は12日、中道野党連合「青と白」トップのガンツ元軍参謀総長が求めていた組閣期限延長を拒否した。ガンツ氏側と暫定政権を率いるネタニヤフ首相の右派リクードとの連立交渉の難航が理由だ。「青と白」の分裂でガンツ氏の求心力は低下し、首相続投に向けネタニヤフ氏の優位が強まっている。

イスラエル政局でネタニヤフ首相の優位が強まっている=AP

リブリン氏から組閣要請を受けていたガンツ氏は3月下旬、新型コロナウイルスの感染拡大への対応を理由にネタニヤフ政権打倒の主張を取り下げ、同氏との合流方針にかじを切った。2021年9月にガンツ氏が首相を引き継ぐことなどで合意したものの、収賄罪などで起訴されているネタニヤフ氏が裁判官人事に関する自身の権限強化などを求めたことで、交渉は難航していた。

リブリン氏は12日、13日までのガンツ氏の組閣期限が切れた場合、国会に対して3週間以内に新たな首相候補を選ぶよう求める考えを示した。ネタニヤフ氏は国会(定数120)の過半数に近い59議席の支持を固めた。

一方、3月の総選挙でリクードに次ぐ第2勢力となった「青と白」は、連立への方針転換で分裂し、議席数が半減した。イスラエルでは19年4月以降、3度の総選挙が実施されたが、いずれも過半数を獲得する勢力はなく、連立協議も不調に終わっていた。

同国政界にはネタニヤフ氏に代わる有力な首相候補は見当たらない。仮に4度目の総選挙に突入しても、リクードが議席を増すとの見方が広がっている。

現地メディアによると、イスラエル法では起訴された閣僚は辞任しなくてはいけないが、首相については明文がない。ネタニヤフ氏が続投すれば政権内では右派の力が増し、トランプ米政権と連携してイランやパレスチナに対する強硬姿勢を強めそうだ。

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