中国・紫光、128層メモリー「開発成功」

2020/4/13 17:00
保存
共有
印刷
その他

【北京=多部田俊輔】中国半導体大手、紫光集団傘下の長江存儲科技(長江メモリー・テクノロジーズ、YMTC)は13日、データの保存に使われるNAND型フラッシュメモリーで、最新型の「128層」の開発に成功したと発表した。中国政府は海外依存度の高い半導体の国内開発を支援してきた。YMTCは最新型の量産を年内に始めるとしている。

YMTCが開発した128層のNAND型フラッシュメモリー

YMTCが開発したのは、記憶素子を128層積み重ねた大容量のNAND型フラッシュメモリー。複数の提携企業から性能などの検証を受けたという。●(龍の下に共)翊・高級副総裁は発表文で「3年で32層から128層までたどり着いた」と強調した。

半導体メモリーでは記憶素子を垂直方向に積み重ねて記憶容量を増やす「3次元化」を各社が競っている。2017~18年に64層の開発で大手が火花を散らした後、90層台で攻防が続いた。現在は韓国SKハイニックスが128層を量産している。

YMTCは16年設立。19年9月に64層の生産を開始したと発表したが、歩留まりなどに課題があるとの見方も出ている。新型コロナウイルスの感染が世界で初めて確認されて多数の犠牲者が出た湖北省武漢市を本拠地とするだけに、中国政府の後押しを受ける有力企業が新型コロナに打ち勝ったとする政治的な意味合いもありそうだ。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]