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「実行できることを提案」望月氏(IFAの流儀)

個人の資産形成への関心が高まるなかで、中立的な立場から助言をする独立系金融アドバイザー(IFA)に対する期待が強まっている。証券会社勤務から専業主婦を経て、若い世代を中心に資産形成のアドバイスをしているFPフローリスト(横浜市)の望月貴美香氏に聞いた。

――コロナショックで動揺している顧客が多いのでは。

FPフローリスト(横浜市)の望月貴美香氏

「投資を始めたばかりの若い世代のお客様が中心なので、一部の人はそうですね。でも、こういう時こそ初心に立ち返ってもらいます。コツコツと長く積み立て投資をするつもりで始めた人がほとんどなので、電話のやり取りでそれを思い出してもらうようにしました。いま何が起こっているか、この状況をどう見ているかなどについて自分なりの考えをお伝えし、積み立て投資は値下がりした時に多く口数が買えるメリットがあることなどを改めて説明しました」

「どうしても運用を続けたくない人を無理に引き留めることはしませんが、お客様の多くは事前に説明したリスクをきちんと理解されていて、慌てて行動することはありませんでした。最近はネットで手軽に投資ができるようになりましたが、今回のような厳しい運用環境でこそ、お客様一人ひとりにきめ細かくアドバイスできるIFAがお役に立てると実感しました」

――IFAになったきっかけは何ですか。

「新卒で証券会社への入社がバブル崩壊と重なり、証券営業にとっては苦しい時代でした。主にリテールを担当していましたが、ノルマをこなす仕事にとどまらず、お客様の人生に寄り添ったご提案ができないかという思いを持ち続けていました。その頃にファイナンシャルプランナー(FP)という職業を知り、『これが私の理想の仕事だ!』と思ってすぐに資格を取得しました」

「その後は結婚退職してしばらく専業主婦をしていましたが、FPに保険の相談をし、顧客の立場を経験したことをきっかけに、『自分もアドバイスする側に立ちたい』という気持ちが高まりました。その時に出会ったのが今の会社です。お金のことを丸ごと相談できるホームドクターのような存在になりたかったので、証券会社での営業経験を生かしながら、お客様のお金の悩みを何でも相談してもらえるようにしています」

――どのような相談が多いですか。

「30~40代の比較的若い世代が多いのが特徴で、内容は幅広いです。FPとしてもIFAとしても相談を受けられるので、家計の見直しや保険、住宅ローンなどの相談などで来られた方にはFPとして対応し、資産運用の相談にはIFAとして対応します。ライフプランの作成から具体的な資産運用計画まで、ワンストップでお金の悩みを解決できるのが私たちの強みです。最近は不動産仲介業も始めたので、不動産の売買や土地の有効活用なども相談してもらえます」

「昨年の『老後2000万円問題』以降は特に資産運用の相談が増えました。IFAとして資産運用のご提案をする場合でも、FPとしての視点を忘れないようにしています。お金を増やすことだけ考えて、生活が成り立たなくなっては意味がありません。家計の全体像を把握しながら、身内になったつもりで楽しく長続きするやり方を一緒に考えます。将来の夢や目標を持つことは大事ですが、できないことを無理してやる必要はありません。資産運用のアドバイスでは、『お客様が実行できることだけ提案する』ことにこだわっています」

望月貴美香氏
FPフローリスト所属IFA。証券会社で主にリテール営業職として17年間勤務。専業主婦を経て現職。

(QUICK資産運用研究所 竹川睦)

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